歴史が感じられる福井県の神社

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剱神社
□−剱神社−福井県丹生郡越前町織田

剱神社は神功皇后14年、忍熊王が素盞鳴大神から授かった霊剣を祭ったのが始まりと伝えられています。格式が高く、延喜式神名帳には式内社として記載され越後国二之宮に格付けされました。戦国時代に当地が織田領になると、織田氏の祖は剱神社の神官だった事から篤く庇護し、家臣である柴田勝家も保護に努めています。江戸時代に入ると福井藩や大野藩の庇護を受けています。

大塩八幡宮
□−大塩八幡宮−福井県越前市国兼町

大塩八幡宮は寛平3年に中納言紀友仲が、石清水八幡神社の御霊を祭ったのが始まりと伝えられています。寿永2年には平家追討に兵を挙げた木曽義仲が当地まで進軍した際に境内で本陣を構えています。中世は越前朝倉家の庇護を受け社殿の造営や鳥居の寄進が行われました。江戸時代には福井藩の庇護を受け、慶長8年に結城秀康が社領30石が安堵し、本多富正は武運長久を祈願し、元和9年には松平忠直が社領20石を加増しています。

大瀧神社・岡太神社
□−大瀧神社・岡太神社−福井県越前市大滝町

大瀧神社は推古天皇の御代、大伴連大瀧が国常立尊と伊弉諾尊の御霊を祭って創建した神社で、養老3年に泰澄大師が白山信仰布教の為、別当寺院大瀧寺を開山しています。岡太神社は雄略天皇の御代に紙と関係が深い川上御前を祭って創建された神社で、延喜式神名帳には式内社として記載されました。大瀧神社社殿は天保14年造営され、本殿と拝殿が一体化した複合社殿で国指定重要文化財に指定されています。

須波阿須疑神社
□−須波阿須疑神社−福井県今立郡池田町稲荷

須波阿須疑神社は武烈天皇の御代、諏訪大社の御霊を勧請し創建したと伝わる神社です。その後、池田郷の地元神である大野手比賣命を合祀し、霊亀2年に倉稻魂命を合祀したと伝えられています。格式が高く延喜式神名帳には式内社として記載され池田郷48ヶ村の惣社に格付けられました。須波阿須疑神社本殿は延徳3年に建てられたもので三間社流造、檜皮葺、国指定重要文化財に指定されています。

平泉寺白山神社
□−平泉寺白山神社−福井県勝山市平泉寺町平泉寺

平泉寺白山神社は養老元年、泰澄大師が白山に登拝した際、当地で白山神の化身が出現し「神明遊止の地」と悟った事から白山神を祭り、神宮寺として平泉寺を創建したと伝えられている神社です。当地は越前国の白山登拝口だった事から、白山信仰が広がると加賀馬場の白山本宮、美濃馬場の長滝白山神社と共に白山三馬場に数えられました。江戸時代に入ると福井藩や勝山藩から庇護され、元禄15年には小笠原貞信が社領15石を寄進し、松平直基は寛永7年に社領30石を寄進し、寛永12年には絵馬を奉納、寛政7年には松平重富が本殿を造営しています。白山平泉寺旧境内は国指定史跡に指定されています。
若狭彦神社
□−若狭彦神社−福井県小浜市遠敷

若狭彦神社は和銅7年、鵜の瀬付近に遠敷明神が降臨し、霊亀元年に元正天皇の勅願により遠敷明神を現在地に遷座、さらに養老5年に若狭姫神社を分祀し、若狭彦神社を上社、若狭姫神社を下社としています。格式が高く、貞観元年に正二位、天慶3年に正一位に列し、延喜式神名帳には名神大社として記載され若狭国一之宮に格付けられました。太刀と紙本墨書詔戸次第は国指定重要文化財に指定されています。

若狭姫神社
□−若狭姫神社−福井県小浜市遠敷

若狭姫神社は和銅7年、鵜の瀬付近に遠敷明神が降臨し、霊亀元年に元正天皇の勅願により遠敷明神を現在地に遷座、さらに養老5年に若狭姫神社を分祀し、若狭彦神社を上社、若狭姫神社を下社としています。格式が高く、貞観元年に正二位、天慶3年に正一位に列し、延喜式神名帳には名神大社として記載され若狭国二之宮に格付けられました。本殿と中門、随神門は福井県指定文化財に指定されています。

舟津神社
□−舟津神社−福井県鯖江市舟津町1丁目

舟津神社は崇神天皇10年に大彦命が猿田彦命の御霊を祭ったと伝わる神社です。格式が高く貞観元年に神位正一位に列し、延喜式上名帳に式内社として記載されました。歴代領主から崇敬庇護され、江戸時代は特に鯖江藩主間部家が保護に努め社領の寄進や社殿の造営が行われ、安永3年には間部詮茂が鳥居を奉納しています。舟津神社本殿は文政3年に造営されたもので、五間社流造、 葺き、福井県指定文化財に指定されています。

気比神宮
□−気比神宮−福井県敦賀市曙町

気比神宮は伊奢沙別命が天筒の嶺に降臨した地を聖地として信仰の対象にしたのが信仰の源と伝わる神社です。仲哀天皇、神功皇后、武内宿禰命、応神天皇と関係が深く朝廷からも信仰されました。格式も高く、寛平5年には正一位勲一等、延喜式神名帳には名神大社として記載され、越前国一之宮に格付けられました。正保2年に小浜藩の藩主酒井忠勝が奉納した大鳥居は国指定重要文化財に指定されています。

常宮神社
□−常宮神社−福井県敦賀市常宮

常宮神社は大宝3年、気比神宮の御霊を祭って創建されたと伝わる神社です。格式が高く齊衡3年には従四位下に列し、延喜式神名帳に式内社と記載された天八百萬比盗_社とされます。歴代領主も保護に努め、享禄2年には朝倉孝景と景紀が社殿を改修、文禄4年が大谷吉継が社殿を造営、朝鮮鐘を奉納、慶長7年は結城秀康が本殿を造営、酒井忠勝が中門を寄進しています。

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