相念寺(東方念仏道場)概要: 案内板によると「 本寺の創始は判然としないが古文書によれば、天正21年(1552)に図書了観が五箇山10日講員として念仏道場を構えて蓮如上人真筆の御名号を奉拝し以来その子孫が継承護持し今日に至る。正徳元年(1711)道場坊受慶が夢告により聖徳太子御自作阿弥陀像を神通川上流角川(岐阜県河合村)より奉迎したるも、手次寺本敬寺(福光町)へと納め本寺尊像阿弥陀如来は延享2年(1745)本山下付安置せしものである。本寺建物は安政6年建築完成せしもので、それまでは家屋併設の内道場であった。昭和24年に本山より寺号を付与を受け相念寺と称す。」とあります。
五箇山は浄土真宗を信仰している人が多く15〜16世紀に集落毎に念仏道場が設けられた歴史があり、相念寺の前身もそうのような背景から創建に至ったと思われます。
現在の建物は江戸時代末期の安政6年(1859)に建てられたもので、木造平屋建て、入母屋、茅葺、妻入、間口4間、奥行6間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、素木板張り、華美な装飾が無い質実な御堂建築です。
相倉集落が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された際、伝統的建造物の「建築物」に指定されています。宗派:浄土真宗東本願寺派。
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